刺椿象、王瓜、蒿雀、一葉、苦参、山藤、蚕簿…漢検1級読めますか?
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
目次
漢検一級には不思議生物がいっぱい
こんにちは「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ87日目です。亀の歩みで今日も勉強中!
たゆまたず勉強していますが、合格が一向に見えてこなーい!範囲広いな~。勉強が楽しいのでやる気が削がれることはないですが、合格を狙っているだけに今回の試験で合格できなそうなのはちょっと残念です。
で、楽しい勉強の一部、漢検1級の醍醐味の一つ、「当て字」。どれだけ集めても集めきれない!楽しすぎる。
何が楽しいって「知らないものが山ほど出てくる」ことです。それは山ほど!今日もまたやります。「漢検1級の勉強中に出て来た正体不明のモノの正体を暴いてみたシリーズ」第…何弾だろう?以前の特集はリンクからどうぞ!
- 箙、胡簶、袙、花楸樹、胡頽子、虎耳草、皁莢、鳶尾草、金縷梅
- 蘭草、野木瓜、燕子花、虎杖、木賊、大角豆、海蘿、冬青
- 山棟蛇、蛇舅母、鶤鶏、珠鶏、鱠残魚、交喙、冬眠鼠、倍良
- 馬酔木、楮、山桜桃、馬尾藻、黄櫨、満天星、萵苣、草石蚕
- 恙虫、鯎、鮎魚女、聒聒虫、水爬虫、狗母魚、鷦鷯、鮠
- 酢漿草、厚皮香、山小菜、鉄刀木、側金盞花、接骨木、榁、五倍子
- 鶎、鯒、鮗、鱩、天魚、鰍、金襖子、蚊母鳥
- 連枷、澪標、直衣、天蚕糸、梅花皮、障泥、行器、稲架
- 髻華、錏、行縢、魞、簓、籡、筬
- 鵤、鮴、鮲貝、魦、鳰、鴫、善知鳥
- 白及、梻、蚊母樹、藜、鶏児腸、臘梅、山胡椒
- 鹿砦、金沸草、狗舌草、朮、瘧草、雀鷂、鷽
- 簟、白英、楾、簗、扁虫、鵲豆、陰地蕨
- 無患子、淡竹、射干、未央柳、紫菜、楝、海鏡
正体不明なモノの正体を暴いてみた
ちゃきちゃきいきましょう!
刺椿象(さしがめ)
「刺亀虫」とも書く「刺椿象(さしがめ)」。亀なの?虫なの?象なの?…虫です!カメムシの仲間で、世界に6,000種いるらしい。写真を見ると「あれ?見たことあるかも?」というフォルム。意外とその辺にいるのかもしれません。
名前の通り、刺すそうです。英語名はなんと「Assassin bug(暗殺者)」!獲物をぶすっと刺して体液を吸うとか。人を吸血する個体もいるそうです。ちなみに「椿象」と「亀虫」は「かめむし」と読みます。「刺亀虫」「刺椿象」になると「さしがめ」と読み、「むし」がつかないことに注意です!
王瓜(からすうり)
「老鴉瓜」「烏瓜」「唐朱瓜」とも書く「王瓜(からすうり)」。カラスがついたり、朱がついたり、…けっきょく何色なの?調べてみると、実は細長いトマトのような形の朱色。そして、夜しか咲かない花が可憐な、素敵植物でした!写真をぜひ見てほしいです。
からすうり、という名前の起源については、「カラスが好んで食べるから」「熟れた実がカラスがついばんだ後のように見えるから」など諸説あるそうです。
蒿雀(あおじ)
「青鵐」「蒿鵐」とも書かれる「蒿雀(あおじ)」。青い鳥!これは写真で見てみたい!とワクワクして検索したのですが…。青くない…。むしろ黄色い…。ここの「あお」は信号でおなじみの「あお」の意味でした。アオジの雄は大人になると、頭が緑色になるらしいです。…原宿系?
ちなみに「蒿雀」の「蒿」は「よもぎ」のこと。雄の頭の色からきている漢字なんですね。また、「青鵐」「蒿鵐」に使われている「鵐」という漢字は「しとど」と読みます。「しとど」はアオジ・ノジコ・ホオジロ・ホオアカなどの小鳥の古名です。
一葉(はらん)
「葉蘭」とも書く一葉(はらん)。そして、古名は「馬蘭(バラン)」です。「馬蘭(ばらん)」は中国から入って来た呼び名だそうで、江戸時代に濁音から清音の「葉蘭(はらん)」に代わったそうです。ちなみに「一葉」も漢名から来た漢字。
「バラン」、どこかで聞いたことありませんか?そうです!お弁当に入っている「バラン」です!植物の名前は「゛」がとれて「はらん」になったのに、お弁当の仕切りは「バラン」のまま。謎の進化をとげた植物です…。
苦参(くらら)
「眩草」とも書く「苦参(くらら)」。意気地なしと言われなくても立っている植物です。口にするとクラクラするほど苦いので「くららぐさ(眩草)」と呼ばれ、短縮されて「くらら」と呼ばれるようになったとか。
どれだけ苦いんでしょう…。「眩草」も「苦参」も納得できるくらい苦いんでしょうか。試したくはないけど。
山藤(くまやなぎ)
「山藤」、「蛇藤」、…とても「くまやなぎ」とは読めません!「熊柳」という書き方もあります、こちらの方が読みやすいですね。「山藤」と「蛇藤」は漢名から来ている名前だそうです。
で、藤なのか、柳なのか調べてみました。どちらでもありませんでした…!「クロウメモドキ科」に属しているそうです。冬になって葉が落ちると、黒くてつるつるした幹が現れ、熊のように見えるために「くまやなぎ」と呼ばれているそうです。
蚕簿(まぶし)
「蔟」と漢字一字でも書けます。「蚕簿(まぶし)」。広辞苑には、養蚕の道具として「糸を吐くようになった蚕を内に入れて繭を作らせるための用具。蚕のすだれ」と書かれていますが、ピンとこない…。
画像検索をしてやっと意味が分かりました!映画とかで見たことある~。回転型の物もあるんですね。蚕さん、目が回らないんでしょうか?「蚕簿(まぶし)」はWikipediaに項目がなかったので、画像のみです。
今日の勉強の成果
さて、本日は過去問(2019年第2回分)をやりました。112点。51日目から点数が上がっていません。うっかりもあったのですが、今の実力ではあと10点ほど積み上げられるくらいです。まだ10日以上あるので、最後の追い込み頑張ります!
あとは変わらず、「問題集の見直し」+「四字熟語2周目」+「隙間時間に当て字と故事成語」をやっています。過去問の得点分布を見ると熟語が弱いので、今後は「隙間時間に当て字と故事成語」を「隙間時間に熟語を眺める」に変更しようと思います。1点でも高い点数が欲しい。
今日の感想
- 勉強してると漢字に説教される「学問の大禁忌は作輟なり」
- 勉強してると漢字に説教される「孟母断機」
- 慰められることもある「駑馬十駕」
今日もあと一時間ほど勉強したいと思います!では、また明日!