髻華、錏、行縢、魞、簓、籡、筬…?漢検1級読めますか?
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
漢検一級には不思議道具がいっぱい
こんにちは「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ58日目です。
漢検1級には見たことも聞いたこともないモノがたくさん出てきます。毎日たくさん調べ物をしています。知らない世界に触れられるのも、漢検1級の醍醐味です!そんなわけで、今日は、漢検1級に出て来た正体不明な道具たちをご紹介します。
「正体不明なモノの正体を暴いてみた」シリーズ、なんと9回目になりました。漢検1級、不思議植物、不思議動物、不思議道具の宝庫です!楽しすぎる!以前の特集はリンクからどうぞ。
- 箙、胡簶、袙、花楸樹、胡頽子、虎耳草、皁莢、鳶尾草、金縷梅
- 蘭草、野木瓜、燕子花、虎杖、木賊、大角豆、海蘿、冬青
- 山棟蛇、蛇舅母、鶤鶏、珠鶏、鱠残魚、交喙、冬眠鼠、倍良
- 馬酔木、楮、山桜桃、馬尾藻、黄櫨、満天星、萵苣、草石蚕
- 恙虫、鯎、鮎魚女、聒聒虫、水爬虫、狗母魚、鷦鷯、鮠
- 酢漿草、厚皮香、山小菜、鉄刀木、側金盞花、接骨木、榁、五倍子
- 鶎、鯒、鮗、鱩、天魚、鰍、金襖子、蚊母鳥
- 連枷、澪標、直衣、天蚕糸、梅花皮、障泥、行器、稲架
正体不明道具の正体を暴いてみた
ウィキペディアと、Google画像検索のリンクを貼ってあります。もっと詳しい内容を見たい方はぜひリンクもご覧ください!
髻華(うず)
「髻華(うず)」は、古代に木の枝・葉、花、造花を、冠や髪に挿して飾りにしたもの。古代の造花って何でできていたのでしょうか?布…?こちらも漢検一級に出てくる「挿頭(かざし)」と似たものです。
ちなみに、髻華(うず)は、"うずたかい"髻(もとどり)に飾ったので「うず」と呼ばれるようになったとか。髻(もとどり)はお団子のこと。昔の人もお洒落だったんですね!
※ウィキペディアには「髻華(うず)」は掲載されていませんでした。
錏(しころ)
「錣」とも書く「錏(しころ)」。兜の下の方についた、首筋を守る部分のことです。戦国時代には革ひもや綿紐を使って作られていたとか。
「錣を傾ける」とは、兜を少し前に伏せて敵の矢を避けること。そして、現代の消防士さんの首筋を熱風や落下物から守っている部分も「しころ」と呼ばれます。
ちなみに「錏」は日本生まれの「国字」。中国由来の「錣」の漢字は以前に成り立ちを詳しく紹介しています。
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行縢(むかばき)
「行縢(むかばき)」。乗馬、特に狩の際に両足を覆うものです。武士は腰から足首まである長いものを使っていたとか。うっそうとした山道を通るときなどに、木の枝などから足を守ってくれたんですね。現代でも、流鏑馬(やぶさめ)の装束では鹿皮のものが使われています。
語源ははっきりしませんが、むこうずねのことを「向か脛(むかはぎ)」と言ったからではないか、と亀の子は想像しています(※個人の感想です)。
魞(えり)
「魞(えり)」は魚の習性を利用して罠に追い込み、一挙に猟をするための仕掛けです。ウィキペディアには掲載されていませんでした。
正直、もっと小さな仕掛けを想像していました…。Youtubeの「【びわ湖の漁業】伝統漁法編1 エリ漁」を見たら、予想をはるかに上回る大規模な仕掛けでした!Youtubeを見たら忘れられないこと請け合いなので、説明は以上です。
簓(ささら)
「簓(ささら)」は竹や細い木などをつなげて作られる、食器などを洗う道具です。茶筅のような形をした、あれですね。亀の子たわしが普及する以前は、お鍋などのこびりつきを洗うのに重宝されていたとか。
また、 木や竹などを繋ぎ合わせた「簓(ささら)」という楽器もあります。木を弾いた時特有の「さらさら」した音から「ささら」と呼ばれた、という説がありました。この楽器を使った踊りは「簓踊り」や「簓舞」と呼ばれています。
籡(しんし)
「伸子」とも書く「籡(しんし)」。反物を洗い張りしたり、染めたりするときに使う道具です。300本ほどの細い棒を布の端につけてピンと張る、と説明には書いてありました。
説明だけではピンと来なかったのですが、写真を見て「ほほうっ」と唸りました。ずらっと並んだ竹ひごのようなものの反発を利用して、布を広げているんですね!手の込んだ作業です。
筬(おさ)
「筬(おさ)」は、機織りの機械についている部品です。布を作るときは、まず縦糸を張り、縦糸の間に横糸を通します。横糸を通しただけでは糸が緩い状態なので、「筬(おさ)」で横糸を押さえつけて目を詰めます。押さえつけるから、「筬(おさ)」なんでしょうか??
鶴の恩返しなどで、「がっちゃん、がっちゃん」とやっているのが、筬を使っているタイミングですね。現代の紡績では「リード(reed)」と呼ばれているそうです。
今日の勉強の成果
今日は昨日までの見直しと、spaceplusKKさんの「漢検1級模擬試験倉庫」の「ランダム模擬試験」を一回やりました。118点でした!自分でもびっくりの高得点です。
94点→96点→107点→99点→118点と推移しています。ランダムなので同じ問題も出題されていますが、漢字力は右肩上がりだと思っておきたいです!
今日の感想
- 「耦語(ぐうご)」、人払いをしてひそひそ話をする
- 「耦語(ぐうご)」、…膝詰め談判なのか、ガールズトークなのか、悩む…
- 簓にとってかわった亀の子たわし。「亀の子」もやるときにはやります!
このあとは文字の見直しと、問題集を10ページほど進めたいです。では、また明日!