「皇」を調べたら漢検1級漢字9つも覚えた話
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
目次
「皇」のつく漢字カッコ良すぎないですか?
こんにちは、亀の歩みで今日もぼちぼち勉強中、「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ45日目です。
昨日のブログの最後にちらっと「皇」のつく漢字はだいたいカッコイイ!とはしゃいで書きました。あのあと気になって調べてみたんです。そうしたら、すごい事実が発覚しました。
漢検1級範囲の漢字に「皇」がつく字が9つもある!
9つもある!!
つまり「皇」をきっちり理解すれば、9つも漢検1級の漢字が書けてしまうと言うことです。さっそくきっちり調べなければ!ということでお付き合いください!
「皇」は「一番初めの王」
「皇」は「王」と「自」を組み合わせた字だそうです。「王」は偉大な者のこと。上は「白」と書きますが、もともとは「自(鼻の源字、はじめを意味する)」なんだって!あわせて「皇」は「一番初めの王」を表していた漢字だとか。
そこから、偉大な王や神、先祖を尊んでつける漢字(皇考=父親)、大きいこと、四方に大きく広がるさま、という意味の漢字になっています。また、あてもなくさまよう意味もあります。
音読みは「コウ」。訓読みは「きみ」「かみ」「おお・きい」「おお・い」「すめらぎ」「すめら」などがあります。
「皇」のつく漢字前編
まとめていたら長くなってしまったので、今日は前編です。後半の5つは明日ご紹介します!
鳳凰(ほうおう)の「凰」
まずは肩慣らしに漢検準1級の漢字「凰」から。ここの「几」は「かぜがまえ」で、風の略体です。「几(かぜ)」に「皇(おおきいもの)」を組み合わせた「凰」は、大きい鳥の王者のことを表す漢字。
音読みは「オウ」「コウ」。訓読みは「おおとり」です。この漢字は「鳳凰(ほうおう)」でおなじみですね。ちなみに「鳳」はオス、「凰」はメスの、鳥の王者を表しているそうです。
きらめく「煌」
ここから漢検1級の漢字です。火に「皇(おおきくひろがる)」をつけた「煌」は、光が大きく広がることを表しています。
訓読みは「コウ」。おんよみは「あき・らか」「かがや・く」「きら・めく」などがあります。「煌煌(こうこう)」は、きらきらとひかりかがやくさまを表す熟語です。
小野篁の「篁」
百人一首「人には告げよ海人の釣舟」でおなじみ、小野篁(おののたかむら)のお名前「篁」も漢検1級の漢字です。たけかんむりに「皇(おおきくひろがる)」をつけて、大きく広がった竹やぶを表しています。反骨精神あふれる小野篁にぴったりの漢字!
「篁」の音読みは「コウ」。訓読みは「たかむら」「たけ」。ちなみに「たかむら」は竹藪のことです。「篁」は竹藪のほかに、大きい竹のことや、竹の笛のことも表します。「笙篁(しょうこう)」は竹の笛のことです。
鐘や太鼓の音「鍠」
金に「皇(ひろがる)」をつけると「鍠」という字になります。「鍠」は低く広がる音を形容する漢字。また、儀仗に使う斧を表す漢字でもあります。音読みは「コウ」。訓読みは「おの」「まさかり」などです。
「鍠鍠(こうこう)」は太鼓や金の音を形容する熟語です。以前に紹介した同じ読みをする「鏗鏗(こうこう)」は、金属同志が当たる堅い音を表していました。「皇」がつくと広がる音、「堅」がつくとカンカン高い音、漢字の成り立ちを知ると納得です!
「鏗鏗(こうこう)」の詳細は以前の特集からどうぞ。
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ちょうざめは「鰉」
魚に「皇(大きい)」をつけると「鰉」になります。体の大きいチョウザメを表す漢字です。音読みは「コウ」。チョウザメと言えばキャビア!食べ物から考えても「皇」の字にふさわしい魚ですね!
「鰉」は「ひがい」という読み方もできます。「ひがい」はコイ科の淡水魚で、明治天皇が好んだために「鰉」の字をあてられたとか。そのため、「鰉」には「ちょうざめ」と「ひがい」という全く異なる魚の読みがあります。
ここまでのまとめ
鳳凰(ほうおう)の「凰」だけは「オウ」と読みましたが、他は「コウ」という読み方をします。覚えやすい!
明日は、「皇」がつく漢字後編。「蝗」「惶」「徨」「隍」「遑」をご紹介します!
今日の勉強の成果
今日も引き続き問題集1冊目の復習をしています。順不同で見直しをしていますが、そろそろ見直し1周目が終わるかな?間違いが少なくなってきました。
着々と進んでいるので、関連語句を調べたりして遊んでいます。関連語句を調べていると、漢字同士のつながりが分かりやすい!これからの勉強(類義語など)に役立ってくれる気がします。
今日の感想
- 今日のお気に入り漢字は「迦陵頻伽」。巻末にあるのになぜか問題に出ていない
- 4回も5回も出ている漢字があるのに、なぜ「迦陵頻伽」を問題に出してくれないのか、編集部を問い詰めたい!
- 「推しを本試験に!」………
今日もあと一時間ほど勉強したいと思います!では、また明日!