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ピート・ブティジェッジがアメリカでは大人気

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この記事は、英語30日チャレンジ「アメリカの今日のトレンドを調べてブログ記事を書き、関連する英単語を紹介」の一環として書かれています。 記事はGoogle Trendの検索急上昇キーワードおよびTrend CalenderのTwitterトレンドワードを参考にまとめました。 特記なき場合、記事内の日時はアメリカ時間で記載しています。目安として、アメリカの9月1日が終るのが、日本時間9月2日17時です。

記事の後半で英単語「veteran」と「enrapture」について紹介しています。最後まで読んでね。

「Mary Ann Shadd」がGoogle Doodleになった

10月8日のアメリカGoogle検索急上昇ワードには、スポーツの話題やミシガン知事の誘拐計画事件などが上位に入っていました。その中で注目したいのが、Google検索急上昇ワード現在2位の「Mary Ann Shadd」です。「Mary Ann Shadd」は、アメリカで黒人女性初の新聞経営者、カナダでは女性初の新聞経営者であったメアリー・アン・シャッドのことです。奴隷制廃止運動でも活躍しました。シャッドが発行した新聞は黒人の奴隷解放を主眼とした「The Provincial Freeman」という週刊新聞です。1850年代のアメリカではアフリカ系アメリカ人の奴隷制度廃止運動における新聞社の役割は大きなものでした。しかし、経営は楽ではなく、資金繰りはもちろん、新聞を発行し続けるために政治的な問題を解決すべくシャッドは駆けずり回ったと言います。

今回話題になっているのは、Googleがメアリー・アン・シャッドの生誕197年を祝ったDoodleを発表したためです。日本では表示されなかったDoodleですが、メアリー・アン・シャッドが活躍したアメリカやカナダでは表示され注目が集まりました。メアリー・アン・シャッドの活躍が見直される機会になったようです。

ノーベル文学賞はアメリカ人詩人に贈られる

10月8日のGoogle検索急上昇ワードでは9位に、Twitterトレンドでは5位に入っていたのが「Louise Gluck」でした。「Louise Gluck」はアメリカ人の詩人/エッセイストで教師のルイーズ・グリュック。ノーベル文学賞の受賞が発表されたばかりです。ルイーズ・グリュックはかつてゴダード大学で教鞭をとり、現在はイェール大学の教授を務める77歳。女性詩人がノーベル文学賞を受賞するのは1996年以来、また、アメリカ人が同賞を受賞するのは2016年のボブ・ディラン以来です。

グリュックは、ピューリッツァー賞、全米図書賞、全米批評家協会賞、ボリンゲン賞など、これまで国内では数々の賞を受賞したことがあります。彼女の世界的な躍進と、昨日のノーベル化学賞に続く明るい話題に、ニュースでもTwitterでも喜びの声が上がっていました。特にTwitterでは自分の好きなグリュックの詩を引用してお祝いする方が多く見られました。

Twitterではピート・ブティジェッジが大人気

今日のTwitterも政治の話題で盛り上がっていました。10月8日のアメリカTwitterトレンド1位は「Pete」。前インディアナ州サウスベンド市長のPete Buttigieg(ピート・ブティジェッジ)のことです。民主党の政治家で、一時期は2020年の大統領選挙に向けて民主党からの出馬を目指していました。自ら同性愛者であることを公表し、38歳という若さでの挑戦とあって人気は高かったのですが、民主党内での選挙得票率は低迷しました。最終的には大統領選からの撤退宣言を行い、ジョー・バイデン前副大統領支持を表明しています。

今回ブティジェッジがTwitterのトレンド入りを果たしたのは、FOX Newsへのたびたびの出演がきっかけです。FOXニュースは共和党寄りであることが知られていますが、民主党のブティジェッジをご意見番として何度も番組に出演させています。もともとブティジェッジは民主党の中でも保守派と見られており、FOX Newsがティジェッジをご意見番として採用したものそのためでしょう。しかし、Fox Newsの思惑は外れてしまったようです。政治に関する、時には意地悪な質問に対して、ブティジェッジは鮮やかに議論を自分の土俵に持って行き、トランプ大統領を批判して民主党の後押しをしています。普段は共和党寄りのFOXニュースを見ない民主党支持者もブティジェッジが出演している時にはFOX Newsを視聴するほどになっています。

市長時代のブティジェッジはのらりくらりとした答弁をすることで知られていて、「Mayor Pete」(ビード市長)をもじって「Mayo Pete」(マヨネーズみたいなピート)と言われていました。その印象が強いだけに、FOX Newsでの鮮やかな切り返しや、その後の様々なメディアでの歯切れのよい発言はアメリカ国民にとっても意外だったようです。Twitterでは、Fox Newsでのブティジェッジの切り返しを褒める声が多く聞かれました。また、ブティジェッジの発言を引用して「よく言ってくれた」と称える声も多数。「大統領にはなってほしくなかったけど、FOX Newsにはもっと出てほしい」「ピートか言い返した後のあの沈黙は見物だね」「もう、最高!」と人気はうなぎのぼりのようです。

昨日に引き続き大人気の蠅

副大統領討論会でペンス副大統領の頭に止まった蠅が大人気になっていることは昨日も紹介しました。今日はさらに、「#flygate」というハッシュタグがTwitterトレンド7位に入っています。「#flygate」の「gate」はウォーターゲート事件から来ています。言葉の後に「gate」とつけることで、スキャンダルであることを表現できる便利な接尾語(?)です。「#flygate」を日本語に訳すのならば「蠅事件」あるいは「蠅スキャンダル」というところでしょうか。

Twitterでは蠅の画像を加工して遊んだり、蠅に注目して副大統領討論会を編集したりと、遊び心満載でした。他にも「無党派層の票は全てあの蠅のものになったね」という声や、討論会の写真を切り取って「ペンス副大統領と心の支え(蠅)」と茶化す人も。「私があの蠅を送り込んだのよ」と謎の黒幕の写真を出している人もいました。「Flies(蠅)とlies(嘘)って一文字しか違わないね」とペンス副大統領の答弁を揶揄する人もいました。

今日の英単語1「veteran」

今日ご紹介する英単語の一つ目は「veteran」です。「veteran」は「ベテラン」や「老練家」という意味ですが、アメリカで頻繁に使われるのは「退役軍人」という意味です。ピート・ブティジェッジのWikipediaにはPeter Paul Montgomery Buttigieg ...(中略)... is an American politician and Afghanistan War veteran(ピーター・ポール・モンゴメリー・ブティジェッジはアメリカの政治家、アフガニスタン紛争に従軍経験がある)と使用されていました。

ちなみに日本語の「ベテラン」を英語にしたいときには「experienced」を使うことが多いです。「an experienced teacher」(ベテラン教師)「an experienced pilot」(ベテランパイロット)など。特にアメリカで「veteran」をうっかり使うと、軍経験者と勘違いされてしまう可能性があるので気を付けましょう。なお、イギリスでは退役軍人は「ex‐serviceman」「ex‐servicewoman」と言われます。

今日の英単語2「enrapture」

今日ご紹介する英単語2つ目は「enrapture」です。「enrapture」は「うっとりさせる」「狂喜させる」という意味の他動詞です。

副大統領討論会でペンス副大統領の頭に止まった蠅について書かれた記事では、A fly landed on Vice President Mike Pence's head during Wednesday night's debate, enrapturing social media as it refused to cede the spotlight for two minutes.(水曜夜の討論会でペンス副大統領の頭に止まった蠅は、2分間スポットライトを独り占めしてSNSを沸かせた)と使われていました。

まとめ

今日ご紹介したノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュック。日本での知名度は高いとは言えませんが、日本でも原文が読めます。少しだけ読みましたが、比較的平易な言葉で書かれていました。英語の詩は初めてという方にも読みやすいと思います。

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