漢検1級漢字「楫」と、当て字「狗尾草」の読み方
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この記事は、漢検90日チャレンジ「再挑戦: 90日で漢検一級何点あげられる?87点から大躍進なるか!?」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。※当て字・熟字訓はすべて「当て字」と表記します。
勉強9日目です
こんにちは、亀の子です。漢検1級合格を目指す90日チャレンジ、9日目です。今日も亀の歩みで勉強中!
本日ご紹介するのは漢検1級漢字「楫」と、当て字「狗尾草」です。最後に「亀の子」の勉強の進捗も少し。では、行きましょう!
本日の一字「楫」
本日取り上げたい漢字は「楫」です。音読みは「シュウ」と「ショウ」、訓読みは「かい」「かじ」「こ・ぐ」。船に使うカイらしいですが、漢字に水っけがないせいかピンとこない…。というわけで、詳しく調べてみました!
「楫」のなりたち
「楫」の右側「咠」には寄せ集めるという意味があります。「木」と「咠」をあわせて、水を寄せ集めることを表したのが「楫」という漢字。舟をこぐ「かい」を示す漢字です。
漢字の意味としても、「かい」という意味の他、漕ぐ動作、そして集める動作も意味しています。
ところで、「楫」の訓読み「かい」と「かじ」に違いはあるのでしょうか?「楫」と書くときには違いはありません。どちらも水をかいて船を進める道具の名前です。「かい」の意味はこの道具の名前だけです。しかし、「かじ」は船の船尾にあって方向を定める道具など、方向を定める道具の名前としても使われてます。
「楫」のつく熟語
では、熟語としての意味を見てみましょう。 ここでは音読みのものだけ紹介します。
- 艤楫(ぎしゅう)…カイをそろえて船出の準備をすること
- 撃楫(げきしゅう)…船のカイを撃つ。※天下の平定を志す人のたとえ(故事成語)
- 鼓楫(こしゅう)…舟のカイを動かす、舟を漕ぐ
- 楫師(しゅうし)…船の舵取り、船頭
- 楫櫂(しゅうとう)…船を進めるかい
- 舟楫(しゅうしゅう)…船とカイ、また転じて船のこと。さらに転じて天子の政治を助ける臣下のたとえ
故事「撃楫(げきしゅう)」
さきほどご紹介した熟語「撃楫(げきしゅう)」について少し調べてみました!辞書には、「撃楫(げきしゅう)」の意味に「天下の平定を志す人のたとえ」とあり、「晋の祖逖の故事による」としか書いていません。
Wikipediaなどで逸話をチェックしてみました。
祖逖(そ・いつ)は266年生まれ。名門の出身なのに子供の時は遊び歩いていたらしいです。大器晩成型なのね。地元洛陽(らくよう)が敵の手に渡ってから一念発起、祖国を取り返そうと頑張ります。しかし!上が与えてくれたのはお金と食糧だけ(充分だけど)。兵隊や武器は自力で調達が必要になりました。
で、逖君は長江を渡って武器の調達などをしに行きます。洛陽は黄河沿い。今いるのは長江。めっちゃ遠い!腹立つわ!
逖君は持っていた楫を川面にうちつけて怒鳴りました。
「こんなとこまで来させやがって!まじ腹立つわ!これで祖国救えなかったら、俺の人生意味なさ過ぎるじゃん!死ぬほど頑張るわ!」
で「撃楫(げきしゅう)」=「天下の平定を志す人のたとえ」という言葉ができました。(※お話は60%が亀の子解釈です)
本日の当て字「狗尾草」
本日取り上げる難読漢字は「狗尾草」です。読み方ご存じですか?
「~尾草」は他にも
考えていただいている間に閑話。「尾草」がつく植物は他にもあります。
- 鳶尾草…いちはつ
- 狼尻尾…ちからしば
「狗尾草」のよみかた
はい、では本題「狗尾草」の読み方。正解は「えのころぐさ」でした。犬のしっぽに似ていることから「犬ころ草」→「えのころぐさ」と訛った説があります。漢字も、犬のしっぽの草、と書くので覚えやすいですね。
この草は実は皆様がよく知っている草。通称「猫じゃらし」のことです!犬の尻尾に猫がじゃれてる。想像するだけでカワイイ。
ちなみにさきほど紹介した「狼尻尾(ちからしば)」も形状は似ています。もう少し尻尾がぼそぼそした感じですね。犬と狼の尻尾の違い…、連想しやすいですね!
本日の勉強の成果
本日、個人的に衝撃の会話がありまして、全く勉強が手に着かず…。詳細に関しては別記事の「亀の子に関する疑惑」部分をお読みください。
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はい、勉強は進んでいません!本日は4ページのみ!今日は精神的に疲れた。なのに4ページもおべんきょうしちゃった。えらすぎる~。明日も頑張ります!