招聘の「聘」が書きにくいのでじっくり調べてみた-漢検1級
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
「甹」で迷子になる…
こんにちは。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ、84日目です。「亀の子」です、今日も相変わらず亀の歩みでじりじり辛うじて前進しています!
今日、眼鏡を作りに行ったんですよ~。老眼鏡。電子辞書を使っているのであまり困らないのですが、たまに別の漢和辞典を調べたくなって紙の辞書を出してくると、…見えない…!ここまで目が悪くなっていることに気付いていませんでした。
漢検1級、気付きをくれてありがとう!
眼鏡が届くのはまだ先ですが、今現在の怪しい視界でも怪しい漢字があります。「招聘」の「聘」です。右側…。書けるんだけど、なんとなく座りが悪いんですよね。
漢字の意味をよく理解していないからだと思うので、詳しく調べてみることにしました!それと、どれくらい類似した感じがあるのかも確認しておきたいです…。今日は「甹」とその仲間たちの話にお付き合い下さい!
「甹」って何?
「甹」という部品は、「由(=抽、抜き出す)」と「丂(まがったしるし)」を組み合わせた会意文字。曲がったものをまっすぐ抜き出すことを示した漢字です。
漢検範囲ではありませんが、参考までに。「甹」の音読みは「ヘイ」。義を重んじて財産や命を投げ出す人、勇気を持って貫く人、またはそのような行為や心構えを意味しています。いい漢字だ!
「甹」がつく仲間たち
確認した限りでは、漢検の範囲で3文字ありました。それぞれ詳しく見て見ましょう。
招聘(しょうへい)の「聘」
ここの「甹」は、投げ出す、当たってみる、という意味だそうです。「甹」に「耳」を添えた「聘」は、物を差し出して、相手の意向をあたることを意味しています。
漢字の意味としては、「贈り物を持って人を訪ね、様子をあたってみる」「贈り物をして賢者を招く」「結納を差し出して正式に妻をめとる」があります。よく耳にする「招聘(しょうへい)」は2つ目の意味ですね。1つ目の意味では「聘問(へいもん)」、3つめの意味では「聘納(へいのう)」などの熟語があります。
「聘」のおんよみは「ヘイ」。「と・う」「まね・く」「め・す」「めと・る」などの読み方ができます。
お嫁さんをもらう「娉」
抜き出して当たってみる意味の「甹」に「女」をつけた「娉」は、「女性に名前を尋ねる」という意味があるそうです!相手の名前を聞いて、最後は「嫁にもらいたいと申し込む」意味の漢字。「聘」の3番目の意味と重なりますね。「娉問(へいもん)」と書けば、結婚を前提に相手の身上を訪ねることを表す熟語です。
また、「娉」は男女の仲立ちをして結婚させることも意味します。仲人さんは「娉嫁(ひょうか)」するそうです。「娉」の音読みは「ヘイ」「ヒョウ」。「と・う」「めと・る」という読み方もできます。
馳騁(ちてい)の「騁」
時代物の小説によく出てくる「馳騁(ちてい)」という熟語、漢検1級の範囲でした!どおりで、読めても書けないわけです…。あっ、亀の子は司馬遼太郎が好きです(その情報、いらない…)。
真っすぐに抜き出すことを意味する「甹」に「馬」を組み合わせた「騁」は、真っすぐに走ることを表しています。他に「思いをはせる、思う通りに行動する」「きわまる、真っすぐに行くところまで行きつく」「平らに伸びている」という意味があります。
「騁」の音読みは「テイ」、訓読みは「は・せる」。馬を走らせる「馳騁(ちてい)」の他、「騁懐(ていかい・自由に思いめぐらす)」「騁邁(ていまい・行けるところまで行く)」などの熟語が作れます。
今日の勉強の成果
問題集についている模擬試験に昨日挑みました。採点したところ183点でした。問題集範囲の試験だったので、難易度は恐ろしく低いです。「見たことない」という問題は7点分、残り10点は凡ミス…。凡ミスを失くしたいですね。もっとしっかり見直ししないと!
今日は眼鏡屋さんに行って時間を取られたせいで予定がかなりずれ込んでしまいました。まだ1時間ほどしか勉強できていません。このあとはいつもより時間をとって勉強したいです。
今日の感想
- 「利き手」と同じように「利き目」があることを眼鏡屋さんで教えてもらった
- 「馳騁縦横」は、好き勝手にふるまうことを意味した四字熟語
- 今日、眼鏡屋さんで、フレームを選ぶために馳騁縦横してきた!
今日はあと2時間ほど勉強したいと思います!では、また明日!