「片」と「爿」どっちを書けばいい?前編「片」のつく漢字
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
目次
「片」と「爿」、もうどっちでも良くない?
こんにちは!今日も亀の歩みで勉強中、「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ64日目です。
今日の「亀の子」はふてくされております。と言うのも「片」と「爿」の書き分けができなくなっているのです。「版」とか「魸」とか、「牀」とか「壯」とか。どっち向きに書くんだっけ?
もうさ、どっちでもいいじゃん。どっち書いても正解にしてくれればいいじゃん、こんなにそっくりなんださっ!
……。ふてくされても正解にはならないんですよね…。仕方がないので、詳しく調べてやろうじゃないか!(まだふてくされてます…)
「片」と「爿」の違い
調べてみました。
- 「片」…爿の逆の字、木の字の半分、など由来は諸説あり。いずれにせよ、木の切れ端を描いた漢字。薄く平らな切れ端。
- 「爿」…長い板を敷いた寝台を縦に書いたもの。現代では「片」と混同されがち
「混同されがち」という一文が気になりつつ…。違いとしては「片」が小さな切れ端を指すのに対して、「爿」は大きな寝台を指しているようです。
僅かな違いが分かって、ふてくされていた気分から解放されてきました!この違いを踏まえて、仲間も増やしていきましょう!
「片」のつく仲間たち
まとめていたら長くなってしまったので、「爿」がつく漢字は明日のブログにまとめます。今日は「片」の付く漢字です!少し多いので、さくさく行きましょう!
瓦版の「版」
木の破片「片」に、バンという音を表す「反」をつけた「版」。成り立ちとしては「板」とほとんど同じ、と漢和辞典には書かれていました。
音読みは「バン」、訓読みには「ふだ」「いた」があります。小学5年生で習う漢字なのでおなじみですね。名目だけの官職を授ける意味の「版授(ばんじゅ)」という面白い熟語がありました。
無料飲食ができる魔法の切符「牌」
木の破片「片」に、薄く小さい意味の「卑」をつけた「牌」は、薄い板切れのことを言います。看板のことや、骨牌(カルタ)、位牌(いはい)などを指す漢字です。
また、「火牌(かはい)」は、清の時代に政府が発行した切符の一種。これを持っていると宿駅で食糧を受け取ることができたそうです。なにその魔法の切符!欲しい!
「牌」の音読みは「ハイ」、訓読みは「ふだ」など。
最後通牒(さいごつうちょう)の「牒」
木の破片「片」に、薄い木の葉が枝坂についた様子を表す「枼」をつけると「牒」という字になります。そのまま「薄い木の札」を表すほか、書き物ののことや、役所の公文書のことを表す漢字です。
「これを受け入れなかったら戦争を始めるぞ!」という脅迫文書のことを「最後通牒」と言いますよね(※亀の子解釈)。意外と知っている漢字でした。
「牒」の音読みは「チョウ」「ジョウ」、訓読みは「ふだ」があります。
箋と同じ「牋」
木の破片「片」に、小さいことを表す「戔」をつけた「牋」。小さい竹の札を表す漢字です。この漢字は辞書によっては、付箋の「戔」の異体字として扱われています。
目印の小さい竹の札からは「付箋」という熟語が生まれています。古典の注釈、詩句を書き留める幅の狭い紙、手紙のことも表す漢字です。
音読みは「セン」、訓読みは「ふだ」「てがみ」「かきつけ」などがあります。
手紙でも楽器でもある「牘」
木の破片「片」に、抜き出すという意味の「賣」をつけると、「牘」という字になります。必要な部分だけ選んで抜き出す木や竹の札(ふだ)から転じて、文章を書きつけた文書、手紙のことを言います。
また、竹筒の端に2つ穴をあけてトントンと地面を叩く、古代の打楽器のことも「牘」というそうです。
「牘」の音読みは「トク」、訓読みは「ふだ」「てがみ」「かきもの」など。
なまず「魸」
この漢字、実は私の漢和辞典には載っていません…。魚へんに「片」をつけた「魸」はナマズのこと。日本産の国字で、訓読みは「なまず」、音読みはありません!ナマズは比較的大きいイメージなのですが、「片」が付くんですね。
格子つきの窓「牖」
この漢字も実は「亀の子」所有の漢和辞典には載っていません…。「牖」の成り立ちを見ると、木の破片「片」に、トビラの「戶」、そして大きいを意味する「甫」がついています。
「牖」は、格子をとりつけた窓、れんじ窓、という意味があります。大きい扉(戶+甫)に小さく格子(片)がはまっている様子を表したのかな、と「亀の子」は解釈して覚えることにしました。「牖」には他に、導く、という意味もあります。
「牖」の音読みは「ユウ」、訓読みは「まど」「みちび・く」など。
ちなみに「牖」が意味する「れんじ窓」の「れんじ」は「櫺」とも書くことができます。「櫺」は以前に詳しく紹介した「亀の子」のお気に入り漢字です!
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漢検1級の勉強をしているとお気に入りの漢字がいくつかできます。その中でも最近一番のお気に入りが、「櫺」。「れんじ」と読みます。ランカンや窓につけた格子のことをいいます。ずっと「レンジ」とカタカナで書くものだと思っていたのに、日本語だったんです!
「片」のまとめ
「片」の付く漢字、木の断片、紙の断片を意味するものが多かったですね。意外と覚えやすいかもしれません。明日は逆向きの「爿」を使う漢字を詳しくご紹介します!
今日の勉強の成果
今日は昨日に引き続き、問題集2冊をちゃきちゃき回しています。2冊目(精選演習) には1冊目(頻出度順)に載っていなかった漢字も出現。これまで学んだ漢字を復習しつつ、程よく新しい漢字も出てくるので、今の亀の子のレベルにはぴったりの学習法ではないかと自負しています!
今日の感想
- 「褫奪(ちだつ)」と「簒奪(さんだつ)」、書けるのに意味が混ざるで賞金メダル
- ちなみに銀メダルは「一齣(ひとくさり)」と「一頻(ひとしき)り」、たぶん漢検で意味を問われることはない
- そして銀メダルは「衍盈(えんえい)」と「輸贏(しゅえい)」……自分でも混同する理由が分からない…
今日もあと一時間ほど勉強したいと思います!では、また明日!
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