磬、聲、謦、馨を使い分けたい!-漢検1級
Posted: || Last Update:
この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
「殸」がつく漢字が紛らわしい…
こんにちは、漢検1級合格を目指す100日チャレンジ61日目です。今日も元気に亀の歩みで前進中!「亀の子」です。
今日はちょっと集中力にも欠けていました。模擬試験の点数、112点。一昨日から下がり続けています…。
こういう時こそ、小さなことからコツコツと!実は、書くたびに、少し考えないと正しいものが漢字群があるんですよね。「磬」「聲」「謦」「馨」の4つ、熟語でどれを書けばいいのかすぐ忘れます。
しっかりとおさらいして、考えなくても正解できるようにしたいと思います!
「殸」って何?
まずは「磬」「聲」「謦」「馨」に共通の「殸」から調べてみました。
この部品、実は「磬」の略体だそうです。「磬」はへ型の石をひもでぶら下げて、棒を手にして叩く様子を表した文字だとか。どんな楽器かはGoogle画像検索でご確認ください、「へ型」の意味がよくわかる画像がたくさん出てきます。
「殸」のつく漢字
「殸」がつく漢字「磬」「聲」「謦」「馨」を順番に見ていきましょう!
への字の楽器「磬」
「殸」の元の字「磬」、そのままへ型の石を叩く楽器の名前です。また、への字の楽器のように礼をする、という意味もあります。さらには、石を吊り下げている所から来ているのでしょうか?「くびる」という意味もあります。音読みは「ケイ」、訓読みは「うちいし」「くび・る」
熟語には、「磬鐘(けいしょう、磬と鐘)」、「「磬折(けいせつ、体を曲げて礼をする)」などがあります。
声の旧字体「聲」
「殸」に耳をつけると「磬」、耳で磬の音を聞くさまを表します。耳を打つ音響や音声のことを広く示す漢字です。この「聲」、実は「声」の旧字体。「耳」が付いているので惑わされてしまいそうですが、実は話す方の音を示しているんですね!
音読みは「セイ」「ショウ」。訓読みは「こえ」。「聲音(こわね)」「聲色(こわいろ)」などでは「こわ」と読みます。
せきの音「謦」
「殸」に「言」をつけた「謦」は、「殸」のように甲高い音で出る"せき"を表します。「言」がつくのにちょっとややこしいですね…!音読みは「ケイ」、訓読みは「しわぶき」「せきばらい」です。
ちなみに「謦」はケンケンという甲高い音で出る軽いせきのことを表し、「咳」は痰がからむような重いせきを表しているとか。この二つを併せた「謦咳(けいがい)」は、せきの他、談笑する日常の暮らしのことを表します。「謦咳に接す」は、目上の人に直接会うことを表す慣用句です。
よいかおり「馨」
「殸」と「香」を組み合わせると「馨」という漢字になります。ここでの「殸(磬)」は澄み切った音(ようす)を表すのに使われており、「馨」は澄んだ香りを表す漢字です。「素馨(そけい)」はジャスミンの一種のこと、いい香りがしそうです!
「馨」の音読みは「ケイ」、訓読みは「かおり」「かお・る」「かぐわ・しい」など。
転じて、評判のよい、という意味でも使われる漢字でもあります。ちなみに「寧馨」は古い中国の俗語で「このような」という意味があり、「寧馨児(ねいけいじ)」は幼少の頃から優れている人や、神童のことを言います。
まとめ
全て「ケイ」と読む漢字なので惑わされていましたが、ちゃんと調べるとそれぞれの下の部分で意味が大きく異なりました。今日からきちんと書き分けができそうです!
今日の勉強の成果
今日は昨日までの見直しと、spaceplusKKさんの「漢検1級模擬試験倉庫」の「模擬試験その46」に挑戦しました。今日の点数は112点でした。
ここまで、94点→96点→107点→99点→118点→132点→121点→112点と推移しています。この2日下がっているのが気になりますが、最初よりは上がっているので、成長はしていると信じたいです!
今日の感想
- ブログで紹介した漢字を忘れ、自分のブログで復習すると言う大失態…
- だんだん復習が追いつかなくなって来て、また頭が混乱し始めた!一日きっちり復習に時間を割くべきか、悩む
- 「ヤブ医者」の下に「タケノコ医者」がいることを学んだ!土から出られてない!ぜひ竹のように伸びてほしい!
今日もあと一時間ほど勉強します!それでは、また明日!