サイはシッポのついた牛？漢検1級漢字「犀」を調べてみた！
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す！漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
目次
「犀」と「皐」、似ていませんか？
こんにちは「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ44日目です！今日ものろのろ亀の歩みで漢字を覚えています！
のろのろ過ぎて、気付くのが遅れていたことがあります。「犀」の中と「皐」の下、同じ字じゃない！最近復習を進めていますが、復習をしていて初めて気づきました…。初めから気付きたかった！
かたや動物のサイを表す漢字「犀」、かたや旧暦5月サツキを表す「皐」。なぜこれまで同じだと思っていたのか…。そして、どうしたらきちんと書き分けられるのか…。
そんなわけで、今日は「犀」の中と「皐」の下を調べつつ、仲間も増やしたいと思います！
「犀」は尻尾のついた牛？
まずは「犀」の字から詳しく調べてみたいと思います！
犀の成り立ちには諸説ある！
「犀」は動物のサイを表す字です。漢和辞典の説明の最初には「牛+尾」と成り立ちについて書いてありました。上の「尸、横棒4本+縦線1本」の部分が「尾」ということですね！
漢和辞典には続いて、「ただし、本字は「尸+辛」で牙の鋭いこと」という説明が書かれていました。「辛」という字は鋭い刃物を描いた象形文字らしいです。そこから硬い牙を表すようになったのでしょう。
…いやいやいやいや、待って！「牛+尾」と「尸+辛」、どっちなの？
いろいろネット検索してみた結果「諸説ある」ということらしい！どっちを支持するか迷いますね~。「牛+尾」だと、牛にも尻尾はあるしな~。「尸+辛」だと中に牛が入っているのを忘れそうだしな~。どちらがいいてすかね~？
楽しく迷っている間に「犀」についてもう少し。音読みは「サイ」。動物の名前が音読みなのが特殊に感じます。訓読みは「かた・い」「するど・い」など。「犀利（さいり）」は、武器が硬くて鋭利なこと、転じて文章の勢いが鋭いことを表す熟語です。
犀のお仲間「遲」、実はよく知ってる漢字！
犀のお仲間に「遲」という漢字がありました。見慣れない漢検1級・準一級の漢字ですが、実はこの字「遅」の旧字体です！
すこし「犀」に戻りますが、昔は牙が鋭いサイのことを表していた漢字。いつの間にか「のっそりした動物の代表」になってしまったそうです。これに「しんにょう」をつけて「遲」という漢字が生まれました。
「遲」と書くと難しい気になりますが、「遅」だと思ってしまえば、よく知っている漢字ですね！というわけで、解説は以上！
皐は略字だった！
次に「皐」を調べてみたら、衝撃の事実が…。
皐月（さつき）の「臯」
「臯」を調べると、衝撃の事実が発覚！「臯」でも充分に難しいのに、「皐は略体」と漢和辞典にありました！略体ではない漢字は「皋」。「白+大+十（まとめる）」で、白い光のさす大きな大地を表しているそうです。明るい、高い、広がる、などを表しているとか。なんだか太陽感がありますね！
漢字としては、高いことや、明るく乾いた陰暦の5月（さつき）の意味があります。ほかに、水辺の平らな地（沢）・岸の意味も持ち、「ああ」と息を緩やかに吐く様子・大声で叫ぶ様も表す字です。
音読みは「コウ」。「さつき」「たかい」、「さわ」「きし」、「ああ」などの読み方もできます。
しかし、「皋」→「臯」の変遷はちょっと理解しかねる…。と言いつつ、牛が入っていないことだけははっきりしたので、「犀」との書き分けはできそうです！
一文字で「はねつるべ」の「槹」
「臯」の仲間に「槹」という字があります。こちらも略体で「槔」が標準字体です。困ったことにどこにも漢字の成り立ちが書いていませんでした！
この字は「はねつるべ」のことだと辞書にあります。「はねつるべ」とは、石の重みで釣瓶を跳ね上げて水を汲む装置のことだそうです。Google画像検索（はねつるべ）を見ていただくと、どんなものか一発で分かると思います。
「槹」の訓読みは「はねつるべ」、音読みは「コウ」です。「桔槹（きっこう）」という熟語もありまして、意味は「はねつるべ」！どこまでも「はねつるべ」な漢字です。なお、辞書には木の名前「もっこく」「なんきんはぜ」のことも表すと書いてありました。
今日の勉強の成果
今日も問題集1冊目の復習にいそしんでいます。ここにきて漢字同士のつながりが頭に入ったのか、グンと正答率が上がって自分でも驚きました。今、9割5分は正解してます！すごい！この調子でしっかり復習を進めていきたいです。
今日の感想
- 今日のお気にいり漢字は「煌」！よっ、大将、きらめいてるね！
- 皇をつけておけば、だいたいの漢字はカッコヨクなる気がする。虫だって例外ではない！「蝗（いなご）」
- でも「遑」になると「あわただしい」…あれ？カッコワルイ？
今日もあと一時間ほど勉強したいと思います！では、また明日！
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