「演繹」の「繹」の右側の由来が怖すぎる件について
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
「演繹」の「繹」の右側の由来が怖すぎた
こんにちは、今日も亀の歩みで前進中、「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジが7日目に突入しました。
今日、漢検1級の漢字を気軽に調べてしまって後悔しています。その漢字というのが「演繹」の「繹」の字。「どうしてエキって読むんだろう?」と漢和辞典を引いて、「!!!!!」となりました…。
会意剣形声。右側の字(音エキ)は「目+幸(手かせの形)」の会意文字で、一人ずつ出てくる手かせをはめた罪人を目で選びだすさま。「擇(タク)(=択、えらぶ)」の原字
えっ、ちょっと待って。何その怖すぎる漢字。いやいや、その前に、「幸せ」って手かせをはめられることなの?横道にそれて「幸」を調べると「手かせをはめられる危険を危うくのがれたこと」とありました。ああ、良かった。
「繹」に戻ると、「擇(=択、えらぶ)」の「睪」の部分、普段は「尺」に簡易化されています。他のお仲間には「驛(駅」「澤(沢)」がありました。ただし、「繹」については簡易化してはいけないようです。
「繹」は「糸」をたぐって一つずつ引き出すこと、という漢字の成り立ちらしいです。お仲間は、「驛(駅)」一つ一つと連なる宿・中継所、「擇(択)」次々と並べた中から選びだす、「澤(沢)」草地と水たまりがつながる湿地、とそれぞれ説明されています。「睪」はつながっていることを表している字なんですね!「罪人」とか忘れていいですよね!
ちなみに、漢検1級範囲のお仲間には「懌(エキ・よろこぶ)」がありました。こちらは「エキ」の音だけ借りているようで、連なっていることとは関係ないようです。別途詳しく調べていますので、こちらもぜひチェックしてみてください!
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しかし、タク(擇、澤)と読んだり、エキ(繹、驛、懌)と読んだり、ちょっとめんどくさい…。
漢検1級の勉強はつっこみどころ満載
勉強している中で、不思議漢字と出会うことも最近増えました。
「絨毯」の「毯」。火が2つもついちゃってます。「炎」は「タン」という音符らしいです。音だけ、炎に意味はありません。もう少し他の音符はなかったのでしょうか。お尻に火がついちゃいそうです。お仲間には「淡々と…」の「淡」もあります。「淡々と」…燃え盛ってますけど…?
「矍(カク)」は「目をきょろきょろさせる、また、きっとなってすばやく反応する」という意味の漢字です。この字がついた熟語が「矍鑠」。「齢80にして矍鑠と…」って、目はどこに行った!お仲間の「瞿」は「目をきょろきょろさせる。驚いたりこわがったりするときの目つき」。この字がついた当て字「瞿麦(なでしこ)」。おそらく、種子の形から…。いやいや、目はどこに行った!
「炊爨(すいさん、ご飯を炊くこと)」の「爨」。漢字の成り立ちは「かまどの形+臼(両手)+両手+林+火」「両手でもって木をかまどの下に入れて、火を燃やすさまを示す」。分かるけど、律儀に全部書かなくてもいいじゃん!
漢検1級の勉強、なかなか突っ込みどころ満載で飽きません。
今日の勉強の成果
1日目には、「頻出度順」を一週間くらいで終わらせ、得手不得手を把握して勉強方針を立てよう、と考えていました。しかし、予想以上の難しさで、やっと1/4が完了するかというところ…。ちなみに、今日は2時間で4ページがやっとでした。思いのほかペースが上がりません。
「頻出度順」を終わらせるのに、少なくともひと月はかかりそうです。最近やっと繰り返し出てくる漢字と出会えるようになってきて、勉強しつつ傾向も把握できそうなので、このまま「頻出度順」をこなしていこうと思います。
今日の感想
- 一週間でやっと鉛筆を握る感覚に慣れてきた
- 「暗」とか「虎」とか、簡単な漢字がなぜか書けない…
- 「箙(えびら)」とか「胡簶(やなぐい)」とか、正体不明すぎる…。半面、調べると面白いので今度特集を組みたい
今日もあと1時間ほど勉強したいと思いますが、ブログはここまで。それでは、また明日!
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