漢検1級漢字「暝」と、「冥」「㝠」「暝」「瞑」「溟」の違い
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級何点あげられる?95点から再再挑戦!」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、勉強内容は「亀の子」の勉強過程を共有するものであり、個人の感想も含まれていますのでご留意ください。
目次
勉強52日目です
こんにちは「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ、52日目です。通算では3回目のチャレンジ、勉強242日目になりました!
今日注目したのは漢検1級漢字「暝」と、特集は「冥」「㝠」「暝」「瞑」「溟」の違いです。最後に「亀の子」の本日の勉強記録も少しだけご紹介します。では、「暝」から見てみましょう!
本日の一字「暝」
本日注目したのは漢検1級漢字「暝」です。
- 音読み…「メイ」「ミョウ」
- 訓読み…「くら・い」「く・れる」「かす・か」
この漢字、なぜか覚えづらいんです…。今日はしっかり調べてお友達になりたいと思います!
「暝」の成り立ちと意味
「暝」の右側「冥」は、「冖(おおう)」+「日」+「六(入の変体)」の会意文字です。日がはいって隠れ、何も見えないことを示しています。「暝」は、「日」+「冥」で、「冥」の原義を表します。
漢字の意味も詳しく見てみましょう。
- くらい。かすか。暗くて見えない。※同義の漢字に「冥」、類義の漢字に「晦」「昏」「暗」があります
- くらくて物の見えない夜。暗やみ。※類義の漢字に「闇」があります
- 見えないこと。また、死んで永眠すること。※「瞑」にあてた用法
「暝」を使った熟語
では、熟語で「暝」の使い方を詳しく見ていきましょう。
- 陰暝(いんめい)…空がくもり、月も星もなくてくらいこと
- 暝天(めいてん)…夜のくらい空
- 暝途(めいど)…暗い道
- 暝暝(めいめい)…1.暗いさま。2.事情がはっきりせず、見通しの立たないさま
本日の特集「冥」「㝠」「暝」「瞑」「溟」の違い
せっかくなので、今日は「暝」に関連した特集です。つい迷いがちな「冥」「㝠」「暝」「瞑」「溟」の違いを調べてみました!
「冥」「㝠」「暝」「瞑」「溟」の基本
まずはとっても基本のところから、各文字の違いです。
最初にへんがついていない「冥」「㝠」の二文字。この2文字、多くの辞書で「異体字」とされています。なお、漢字ペディアには「㝠」の記載がないので、漢検的には「冥」を使うのが正解のようです。
次によく見ておきたいのが「暝」と「瞑」 。「日」がついているのが今日特集した「暝(くらい)」ですね。「目」がついているのは「目を瞑(つぶ)る」でよく使われる漢字です。線が一本多いか少ないかだけですが、異なる字なので気を付けましょう!
さらに覚えておきたいのが漢検1級漢字の「溟」。この漢字も「くら・い」と訓読みしますが、「うみ」や「おおうなばら」という読みがある漢字です。
「冥」「暝」「瞑」「溟」の使い方の違い
「冥」「暝」「瞑」「溟」ですが、実はすべて「くら・い」という訓読みがある漢字です。熟語などでも「くらい」という意味で使われることが多く、「冥」の字を使える熟語も多くなっています。
ここでは、「暝」「瞑」「溟」の「くらい」以外の訓読み(意味)を改めて整理しつつ、「冥」に置き換えられない代表的な熟語を見ておきましょう。
- 訓読み…「くら・い」「く・れる」「かす・か」
-
- 陰暝(いんめい)…空がくもり、月も星もなくてくらいこと
- 暝天(めいてん)…夜のくらい空
熟語 - 訓読み…「つぶ・る」「くら・い」
-
- 瞑目(めいもく)…1.目を閉じること。2.死ぬこと。安らかに死ぬこと
- 瞑眩(めんげん)…目がくらむこと。めまい。めいげん
熟語 - 訓読み…「くら・い」「うみ」「おおうなばら」
-
- 滄溟(そうめい)…あおあおとした海。あおうなばら。滄海
- 溟海(めいかい)…大海。海水の色が黒ずんだうす暗いおおうなばら
熟語
他の熟語もあるので、ぜひ漢和辞典などでチェックしてみてくださいね!
本日の勉強の成果
勉強52日目の今日はあまり勉強が進んでいません。これまでの復習と、Androidアプリの「漢検1級」をつかった知識強化の進捗は次の通り。明日は頑張るぞ!
分野 | 全体数 | 昨日までの成果 | 今日の成果 | 到達率 |
---|---|---|---|---|
熟語 | 7117 | 995 | ~1004 | 14.0% → 14.1% |
四字熟語(復習) | 1897 | 758 | ~769 | ( 40.0% → 40.5% ) |
当て字 | 2509 | 893 | - | 35.6% |
故事諺 | 1258 | 771 | - | 61.3% |