漢検1級漢字「爰」と、「伊尹」から学ぶあれこれ
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級何点あげられる?95点から再再挑戦!」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、勉強内容は「亀の子」の勉強過程を共有するものであり、個人の感想も含まれていますのでご留意ください。
勉強24日目です
こんにちは「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ、24日目です。通算では3回目のチャレンジ、勉強214日目になりました!
今日注目したのは漢検1級漢字「爰」と、特集は「伊尹」から学ぶあれこれです。最後に「亀の子」の本日の勉強記録も少しだけご紹介します。では、「爰」から見てみましょう!
本日の一字「爰」
本日注目したのは漢検1級漢字「爰」です。
- 音読み…「エン」
- 訓読み…「ここ・に」「か・える」
ここに……。よし!調べるぞ!
「爰」の成り立ちと意味
「爰」は会意文字です。会意文字とは、既成の象形文字または指事文字を組み合わせでできる漢字。詳しくはwikipedia(会意)などをご参照ください。
さて、「爰」は、「爪(て)」+「-印」+「又(手)」を組み合わせて、手と手の間にあるもの(-印)を入れて間をあける様子を示しています。ゆとりをあける様子で、「緩(ゆとりを入れる)」の原字でもあります。
のちに、焉(エン、ここ・ここに)とともに指示詞にあてたり、助詞として用いるようにもなりました。
「爰」の漢字の意味も見ておきましょう。
- ゆったりと、ゆとりのあるさま。また、ゆるゆると動作をするさま
- ここに。ここにおいて。そこで。※類義の漢字に「焉(えん)」があります
- かえる。とりかえる
「爰」を使った熟語
では、「爰」の使い方を熟語で見てみましょう。
- 爰爰(えんえん)…ゆったりと、ゆとりのあるさま
- 爰書(えんしょ)…罪人の供述を写し取った署
- 爰田(えんでん)…昔、公田の税収を賞与にきりかえて、賞すべき人に与えることにした田
漢字の意味から連想しにくい単語が多いですね…。丁寧に覚えたいと思います。
「爰」を使った難読漢字もありますので、一緒にチェックしておきましょう!
- 爰許(ここもと)…1.このところ。すぐ身近のところ。ここ。2.一人称の謙称。わたくし。拙者
- 爰等(ここら)…このあたり、このへん。これくらい
本日の特集「伊尹」から学ぼう!
本日の特集は「伊尹」です。「いいん」と読みます。人の名前です。
「伊尹」?誰?
「伊尹」さんの「尹(イン)」も実は漢検1級漢字です。「伊尹(いいん)」は人の名前。おおよそ紀元前17世紀ごろの人といわれています。「伝説上の宰相」でして、実際にいた人物なのか、お話なのかは判然としません…。
裕福な家の料理人でしたが、その家のお嬢様が商の君主に輿入れするときに活躍し、才能を認められて宰相にまで昇り詰めました。詳しく知りたい方はWikipedia(伊尹)などをご参照ください。
「伊尹」さん、こんな言葉のもとになった
なにしろ、伝説上の名宰相なので、たくさんの逸話がありますが、今日はまず「鼎」関連を見てみましょう。
先に少し紹介しましたが、伊尹さんは料理人でした。ここで使っていたのが「鼎(かなえ)」。通常は足が三本あり、鉄製か土製で、食物を煮るのに使います。料理人から着々と出世して偉くなった伊尹さんにちなんで、まずは四字熟語。
伊尹負鼎(いいんふてい)
「伊尹負鼎」は大きな望みのために、卑しい身分に身を落とすことを言います。
伊尹さんと似た境遇にあったのか周の百里奚。牛車の下で食事をしていましたが、最終的には秦の宰相になりました。この二人の故事を合わせたのが、
牛鼎の意(ぎゅうていのい)
相手に認められるために身を屈すること、あるいは、身を屈して相手に求められてから自分の意見を言うことを言います。
最終的に宰相になった伊尹さんですが、肩書は宰相ではありませんでした。伊尹さんの肩書は…
阿衡(あこう)
殷の湯王は伊尹を「阿衡」に任じたので、「伊尹の号」ともいわれているんですよ!日本でも、天皇の補佐役を「阿衡」と呼びます。
本日の勉強の成果
勉強24日目、本日はこれまでの復習とAndroidアプリの「漢検1級」で知識強化を図りました。アプリの進捗は次の通り。
分野 | 全体数 | 昨日までの成果 | 今日の成果 | 到達率 |
---|---|---|---|---|
熟語 | 7117 | 817 | ~821 | 11.5% → 11.5% |
四字熟語(復習) | 1897 | 707 | ~712 | ( 37.3% → 37.5% ) |
当て字 | 2509 | 802 | - | 32.0% |
故事諺 | 1258 | 662 | - | 52.6% |
なかなか進まないですね。明日もコツコツやるしかない!